10/22(土)・23(日)に行われた、インセクツが主催するマーケットイベント「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」。昨年のコロナ禍に開催した頃より参加出店数も増え、沢山のお客さんで賑わい、ライブも無事盛況に終了し、1日代休のあと、また今日から仕事に復帰してこのコラムを書いている。
今年も搬入〜本番当日〜搬出までの6日間、怒涛の日々だったなと、しみじみ思う。たくさんの本やグッズ、食のブースが並び、久しぶりに出会う人たちとの楽しい会話や交流でハイテンション気味。会場は見渡す限りどれも欲しいもので満ち溢れていた。
その中で少し(イベント中に)購入できた品々をご紹介してみる。
画家・花堂達之助さんのブースで購入した黒いうさぎの陶器。手に持っているのは「りんご」だそう。黒いので、言われるまではりんごと分からず、何を手にしているか? 心の中でずっと予想してた。
このフォルムをずっと見ていると、人の手で捏ねられたなんとも言えない流線にじわじわくるものがある。
こちらも花堂さんのブースで。
短編小説集「HOME BEFORE DARK」北島李の 著。
詩のようなストーリーと言葉の数々。非日常と日常の間へと連れていってくれるよう。
京都のドイツ菓子[Frau Pilz]の店主 あゆみ子さんに貰った、カバーにきのこの絵柄の入った黄色が利いてるノート。きのこ達のとりどりの表情に魅了されまくり。
今回初出店の作家・大力拓哉さんから献本いただいたマンガ作品。この9コマで展開される主人公「大力君」に癒される。大力さんは2人組映画監督としても活躍中で、作品は国内外の映画祭で多数上映されているとのこと。映画作品もぜひ観てみたい。
最後にASIA BOOK MARKET会場で(すべりこみで)唯一買えたZINE。
(左は)IN/SECTS Magazineの最新号 vol.15「家事特集」にも企画が掲載されている、イラスト作家・安達茉莉子さん著「THIS IS MY LIFE 私の生活改善運動 Vol.4」と、(右は)同じく[本屋・生活綴方 出版部]から発行されている「BOOKS SOMETHING 文集・本をつくる生活」。どちらも生活寄りの内容で、かつ個人の趣向や暮らし向きをどのような視点で見ているか、が垣間見れて、(自分の生活と比べるわけではないが)触発されたり共感したり、わくわくしたりと、自分の暮らし方も少しずつでいいから見直し、よりよくするための行動を取りたくなる。楽しく拝読し心を掴まれた。
いまご紹介した以外にも、もっともっと色んなブースに足を運んで、この会場にしかない貴重な品々を手にしたかったな…と。心残りを覚えつつ、KITAKAGAYA FLEAは幕を閉じた。準備期間はいつも荒波にもまれるように大変だけど、そこでしか見ることのできない・手にすることのできないものが待っているかと思うと、また次の機会へと、がんばって企画に取り組んでしまうのだ。
(主催側ではあるが)お客さん側の目線を忘れずに自分自身も今後も大いに楽しみたい。
掛川 千秋(デザイン部)