いま、必要かどうかはさておき、見つけたら買うようにしているものがある。それは靴下だ。靴下なんてそこらじゅうに売ってるじゃないか、と思うかもしれないが、いざ欲しいと思ってから探し始めても、気にいる靴下を見つけるのは意外と難しい。 肌触り、機能性、色、デザイン、価格など、選ぶポイントは人によって違うだろうが、私は色とデザインがかわいいものが好きだ。 全身のファッションの中でも見える面積が少ない靴下は、ちょっと遊びのデザインを取り入れるに丁度良いのだ。
特に、韓国や台湾の靴下が気に入っている。
日本で柄物の靴下を探すと、大抵モチーフがワンポイントであしらってあるものか、同じ図柄が敷き詰められた総柄のもの(しかもすごく派手か、かなり落ち着いた色合いの極端なものが多い)が出てくるが、韓国や台湾の靴下には、不思議なパターンや、左右でデザインが違うもの、一部素材が違ったり、凹凸があったり、配色も絶妙なのだ。
今年1番気に入ったのは、台湾の靴下ブランド 「+10・テンモア」と日本のテキスタイルブランド「JUBILEE」がコラボした「イシンデンシン」の靴下。
靴下の柄はオノマトペから着想を得ていて、写真左は、酔っ払った状態を表す台湾語の馬西馬西(ma² se¹ ma² se¹)という言葉をモチーフにしている。日本語で言うならば「ベロベロ」だ。この紫色は目がチカチカしたり意識が揺らいだりして泥酔した様子をイメージ。同じ柄でもう一色、赤紫のようなピンクのような配色のものがあり、そちらは二日酔いで気持ち悪くなった様子のイメージで、しんどいネガティブなものがコミカルなデザインに変換されていて、なんだかクスッと愉快な気持ちになる。
写真右は、熱いものを食べた時の「はふはふ」をモチーフに。熱いうちに飲みこんでしまおう、というピンク系と、目の前に広がる霞のような景色をイメージした薄いグレー系の2色展開。 他にも強風の中の暴雨を表す台湾語「颯颯(sa² sa²)、をたくさんの斜線で表現したものもある。
こういったものをweb上で探すのは大変だけれど、イベントなどで並んでいる靴下をチェックしていると、いいものに出会えたりする。 今年のKITAKAGAYA FLEAでは、「アジア旅行局」で靴下3足セットをゲットした。
かわいい靴下を探している方は、ぜひ韓国、台湾のものに注目してみてはいかが。