鳥取県東伯郡湯梨浜町にある汽水空港。店主・モリテツヤさんにお会いしたのは、その近くにあるゲストハウス・たみに宿泊に行った時だった。その数年後、私たちが発行する雑誌「IN/SECTS」の書店特集にて寄稿していただいた。その寄稿に度肝を抜かれると同時に、実践するモリさんの本気に惹き込まれていった。そして、思っていること、実践していることをもっと書いてもらおう、とまだまだ方向も定まっていない中、ウェブサイトのリニューアルを機にウェブ連載を打診。何にも決まっていないのに、2つ返事で快諾していただき、そうして出てきたのが連載「スピらずにスピる」だ。メールでやりとりする中で、じゃあ、2000字くらいでお願いします。と、伝えたところ、返ってきたのは6000字オーバーの序文。これはもう読んでもらうしかない。兎にも角にもモリテツヤさんの新連載「スピらずにスピる」始まります。
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「スピらずにスピる」序文
モリテツヤ(もり・てつや)
汽水空港店主。1986年北九州生まれ。インドネシアと千葉で過ごす。2011年に鳥取へ漂着。2015年から汽水空港という本屋を運営するほか、汽水空港ターミナル2と名付けた畑を「食える公園」として、訪れる人全てに実りを開放している。